薄口しょうゆの健康効果

減塩しょうゆについて

前項までの話ですと、「薄口しょうゆの健康効果」という表題が怪しくもなってきますが、それは、減塩しょうゆと薄口しょうゆが混同されがちということもあります。

減塩しょうゆというのは薄口しょうゆの塩分の割合を通常よりも減らしたものです。減塩しょうゆの場合は、厚生労働省の「特別用途食品」(低ナトリウム食品)に指定され、高血圧、心臓病、腎臓病などの人を対象にお勧めとなっています。塩分は約9%であり、通常のしょうゆの半分程度です。

「うす塩しょうゆ」というものもあり、これの塩分は13%で、塩分は通常のしょうゆの80%程度になります。

製造方法についてですが、しょうゆから「イオン交換法」によって塩分を除去する方法、濃厚に造ったしょうゆを希釈する方法があります。更にこうした種類については、製品のラベルを見るようにすれば、醸造酢、酸味料が添加されていることがわかります。

また、昆布しょうゆ、刺身しょうゆ、だししょうゆ、土佐しょうゆ等もあります。昆布だしやカツオだし、液糖、ステビア等の甘味料を添加して、うまみ部分を強化しているのです。

くれぐれも「薄口しょうゆ」と「減塩しょうゆ」を混同しないようにしましょう。うどんのつゆを全部飲んでしまう人がいますが、そうした習慣がある人は、薄口しょうゆの場合だと、いつもより塩分を摂取してしまう恐れもあるということです。